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知らなくて当然。これは生徒会に入った人しか知られない事実だし、今は大地しか使ってないのだからしょうがない。
「じゃあ今度2人で入ろうね」
『はいっ』
しばらく話し、最後に危ない約束を取り付けられてみんなは別れた。そしてそのまま部屋に戻った涼はなぜか服とタオルなどを持って部屋を出る。
行き先はもちろん大浴場だ。
また勝手に行動する涼。だけど怒られるなんて考えはなく、頭の中は大きなお風呂でいっぱいだ。涼はスキップしながらお風呂へ向かった。
そこへ行くと入り口に"清掃中"の看板が立てられていた。だけど涼は中へ入っていき、鼻歌を歌いながら服を脱いでいく。
ちゃんと大地の服もあり、中にいることが分かる。それにさらに気持ちを弾ませながら中へ入ると……蒸気で何も見えない状態だった。
『んわっ…大地先輩?どこですかー…』
どこですかー…と涼の声がエコーし、返ってくる大地の声。涼はそれが楽しくて何回も呼んだ。
「っ…涼君!?」
『あ、大地先輩ー!』
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