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『お邪魔でしたか…?』
「いや、そんなことねーよ。まじ助かる」
「……チッ、浅見に救われたな」
涼がいては変なことはできない。難波は少し悔しそうな顔をした。だけど何も知らない涼を追い出すわけにもいかず、そのまま3人で進んでいく。
『このプリントやってるの?』
「あ、あぁうん」
『これ…少し難しくないですか?先生』
「まぁ…難しいのを用意したからな」
『わー先生いじわるだーっ』
「はは…浅見に言われると結構クるな…」
他の人にそうやって冗談を言われたら冗談で返せるのに、涼に言われるとなぜか心が痛む。これが純粋な心か…などと変なことを考えた難波であった。
それからはただひたすら問題を解いていった。2人でああだこうだいいながら教え、陸が納得するまでやり続ける。気が付いたときには6時を回っていた。外は真っ暗である。
「はぁ…今日はこれで終わりだ。少し待ってろ」
『?…はい』
「いやーそれにしても涼、来てくれてサンキューな」
『ううん。あと1日頑張ってね』
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