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《おめでとう。どう…ちゃんとやってる?》
『当たり前でしょっ!もー高校生だよ?』
《はは、ごめん。涼がいないと寂しくてさ》
「たーつやー!あけおめーっ!!」
《………陸か?》
『あ、うん』
人が電話してるのに割り込んで挨拶するバカが1人。周りがうるさそうに顔をしかめた。
《相変わらず元気だな》
『うん。あ、京ちゃんと海くんもおめでとうって言ってるよ』
《そか。ありがとな。そのうち戻るから》
『待ってるね』
どこか寂しそうな声をしていた竜也だったが、涼との会話を終えて電話を切った。こんな短い時間で寂しくなってたら…後が保たないから。そんなことをしらない涼は次の電話に出た。
『はいっ』
《涼?もう…僕を差し置いて誰と話してたの?》
『あぅ…英士先輩ごめんなさい…』
《はぁ…ま、いいけどさ。あ、涼おめでとう。今年もよろしくね》
『はいっ!よろしくお願いします』
次に電話がかかってきたのは英士で、電話に出るのが遅かったことに文句は言っていたがいつもの調子だった。ただ、話したいことがたくさんあるのか、電話が長い。
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