5 「人が忙しくしてるときに…」 『待って京ちゃん!このまま寝かしといてあげよ?』 「………涼がいいならいいけど…」 気持ちよさそうに寝てる3人をそのまま寝かしといて、涼たちは隣の京一の部屋に移ることになった。…といっても大地は一度部屋に戻るといって帰っていったが。 『はわぁー…京ちゃんのお部屋って本当に綺麗だね』 「はは、昨日掃除したばかりだからな」 『あ、そうじゃなくて…物が少ない、のかな?』 「…ああ、余計なものは買わないようにしてるから」 京一の部屋は本当にシンプルで、どちらかというと閑散としているの方がしっくりくる。生活に必要な物しかなく、強いて言えば音楽類がちょっと多めにある、といった感じだ。 そんな部屋をみて涼が、 『今度僕のうささんあげるねっ!』 といいだした。涼からのプレゼントは嬉しいのだが、うさぎのぬいぐるみというのが少し抵抗がある。 「や……それは涼が大事に持ってろよ。な?」 『うぅ…分かった』 少し悔しそうな顔をしているが分かってくれたようだ。それからは、京一は涼を自分の膝の上に座らせてたくさん話をしていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |