13 「でもなぜそこまでして今日中に終わらせようとする」 「まぁ色々とありまして」 「でも後3時間だよ?」 『うぅっ…終わらせるんです!』 「じゃあ…」 「手伝ってやろうか?」 『「え?」』 理由は分からないが焦っている様子をみれば何かあったんだと予想はつく。2人は"涼"を助けるために手伝うことになった。 2人増えただけでも進むスピードは全くの別物だった。水回りは全て終え、涼と大地は物がなくなった所から水拭きをしていく。 香は京一と陸を手伝うことになり、遠慮なしに袋に詰めていくため作業スピードが上がったのだろう。だが陸の許可なしなため、たまにゴミ袋を漁っている陸の姿が見えたが。 そしてそこから2時間後、ようやくいるものといらない物の分別が終わった。掃除の方も涼と大地が頑張ったおかけで結構綺麗になったし、後は物を片付けるだけだ。 本は本棚へ。細かい物は一つにまとめて。乾いた服ちゃんとハンガーにかけ、布団もきれいに直す。そしてやっと……、 「『終わったー!!』」 時間ギリギリ。ゴミの収集車が出て行こうとしていた所で焦ったが、部屋は見違えるほど綺麗になった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |