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「まぁでもさ、それが陸じゃん?」

「だがやっていいことと悪いことがある」

「それでも許すつもりなんでしょ?」

「………………」

「家族じゃん。何だかんだいって2人は一緒じゃなきゃバランスとれないだろ」

それは分かっている。どちらが欠けても駄目なのだ。いらないと思いながらも片割れを必要とする。…自分を保つために…。

だからいつも最後は許してしまう。…けど今回のはさすがに頭にキてしまった。人の、涼の親切を踏みにじるようにぐうたらしている陸が許せなかったのだ。

「ま、ほどほどにな。…あ、ちゃんと昼食えよー?」

「……ああ」

プチッと電話を切ってベッドへ横たわる。そのまま海はゆっくりと堕ちていった──。






その頃涼と京一はお昼を持って陸の部屋へと向かっていた。サービスといってたくさん作ってくれたおにぎり。水筒に入れてくれたお味噌汁。それらを持って歩いていたのだが…ある不安が2人の頭をよぎる。

『ねぇ…お掃除、終わってるかな?』

「うーん…際どいとこだな」

『臭くないかな…?』

「……………うーん…」

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あきゅろす。
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