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「ああ、それが一番だな。手伝ってやるからちゃんと最後までやろうぜ」

「……うん。俺頑張ってみるわ」

『よーしっ、頑張るぞっオー!!』

こうして海に許してもらうべく、陸の部屋の片付けが始まった。こんなことで許してもらえるかは分からないが、元の原因がこれなのだからやるしかない。

…といっても陸の部屋は涼たちの部屋のようにはいかなかった。散乱したゴミ、洋服。食べかすですらそこら中に落ちている。半ゴミ屋敷状態だ。

『もーちゃんと普段から掃除しなきゃ!』

「ごめんなさい」

『…じゃあ…僕はお洗濯と洗い物するね』

まず涼が手をつけたのが洗濯だ。そこら中に散らばっている服を寄せ集め、洗濯機にかける。それからコップなどもそのままにしてあるキッチンも、掃除することになった。

「俺たちはゴミ集め。とりあえずぱっと見いらないやつは捨てろよな」

「うー…まじすまねぇ」

「口じゃなくて手動かして」

「はい」

陸と京一はリビングから掃除していくことになった。そのまま放置されているゴミを袋にいれ、いるものはとりあえず隅によける。それが永遠と繰り返された。

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あきゅろす。
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