7 「ああ、それが一番だな。手伝ってやるからちゃんと最後までやろうぜ」 「……うん。俺頑張ってみるわ」 『よーしっ、頑張るぞっオー!!』 こうして海に許してもらうべく、陸の部屋の片付けが始まった。こんなことで許してもらえるかは分からないが、元の原因がこれなのだからやるしかない。 …といっても陸の部屋は涼たちの部屋のようにはいかなかった。散乱したゴミ、洋服。食べかすですらそこら中に落ちている。半ゴミ屋敷状態だ。 『もーちゃんと普段から掃除しなきゃ!』 「ごめんなさい」 『…じゃあ…僕はお洗濯と洗い物するね』 まず涼が手をつけたのが洗濯だ。そこら中に散らばっている服を寄せ集め、洗濯機にかける。それからコップなどもそのままにしてあるキッチンも、掃除することになった。 「俺たちはゴミ集め。とりあえずぱっと見いらないやつは捨てろよな」 「うー…まじすまねぇ」 「口じゃなくて手動かして」 「はい」 陸と京一はリビングから掃除していくことになった。そのまま放置されているゴミを袋にいれ、いるものはとりあえず隅によける。それが永遠と繰り返された。 [*前へ][次へ#] [戻る] |