[携帯モード] [URL送信]

「いー加減にしろ!!」

バァーンという何かを叩き付ける音と共に、海の怒鳴り声がそこら中に響いた。みんな何があったのかと部屋から覗いている。

『京、ちゃ…今の…』

「海、だな。しかも陸の部屋から」


「お前は正真正銘のバカだ!」


『なっ、何があったんだろ…』

「うーん…とりあえず行ってみよう、な」

うん、と頷いて2人は恐る恐る陸の部屋へと近づいた。大きかった声がさらに大きくなり、中を覗けば仁王立ちしている海がいた。その足元には正座をしている陸が。

こんな中に入っていくのは嫌だったが、陸がこちらに気づいてしまった。仕方なく2人は中へ入る。

『海、くん…どうしたの?』

「はぁ…。このバカ、何やってたと思う?」

『えっお掃除じゃ…』

「違う。漫画を読んでやがった」

『「えっ…サボリ?」』

涼と京一の声が揃った。海はそれに頷くが陸は違うんだと必死に言い訳をしてくる。

「始めはちゃんとやってたんだ。本当だぜ?でもさ、その……つい?止まんなくなっちゃって…」

「言い訳をするな!人がちゃんとやってるときに呑気に漫画なんか読みやがって…」

[*前へ][次へ#]

30/92ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!