[携帯モード] [URL送信]

歌を知らない間に聞かれていたという恥ずかしさに、涼は頬をぷくーっと膨らました。恥ずかしくてか目は少し濡れていて、寒さで頬は真っ赤。おまけに可愛らしい帽子をかぶってそんな風にされては、誘われてるとしか思えない。

京一は理性を抑え、膨らんでいる頬をつんっと突っついた。

『ぷしゃっ!』

「くっ…あはは!ぷしゃって…可愛すぎっ」

『わ、笑わないでーっ!!うぅ…京ちゃんのばかー!!』

「わっ、悪い。ごめんな。…それよりさ、掃除は終わったか?」

『ううん。後は家具の裏とかなんだけど…』

重くて動かせなかった。そう涼が言うので京一は手伝ってあげることにした。…といっても始めからそのつもりで来ていたのだが。

京一が家具をずらして涼がそこを掃除する。その繰り返しをいくらかするとようやく終わることができた。始めに開始してから3時間といったところだろう。

そのまま2人は陸の部屋へと向かった。








.

[*前へ][次へ#]

29/92ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!