大掃除 そしてさらに時は過ぎ12/30。本日は寮に残っている人たちで大々的な大掃除が行われる。…といっても自分の部屋のみで他は業者に任せるのだが。 ちなみに竜也と英士、元太は帰省している。涼も帰ろうかと思ったのだが休みは思っていたより短く、残る人が多かったため涼も残ることにしたのだ。 パパと十夜を静かにさせるのにとても苦労したのを、涼はちゃんと覚えている。 ─ガガ… 《道具の貸し出しは一階にて行っている。午後5時までには返すように》 清美委員の放送が入り、みんなは動き始めた。涼たちも自分では盛っていないクリーナーやワックスなど、様々な道具を借りに行く。 『わーいっぱいいるね』 海「ああ、冬は帰らないやつが多いからな」 『ほぇー…。んーでもパパに悪いことしちゃったな。みんなのパパとママも可哀想』 「いや、そんなことはない。何だかんだで仕事で忙しい大人だ」 陸「そうそ。だから家に帰って出迎えてくれる家族はめったにいねーし、涼ん家みたいな親もいねーの」 京「だから…涼は幸せ者だな」 『そっ…か』 [*前へ][次へ#] [戻る] |