4 「んで、ここが生徒会室」 放課後、授業が終わり学園を案内された涼。最後に紹介されたのはもちろん生徒会室。少し怯えがあるようだが、涼は自分から部屋に入っていった。 『失礼しま、す……わぁ』 戸を開けたその先は、そこらへんの教室よりも広く豪華に作られていた。涼が感心していると、中から人が現れた。 「あれ?君どうしたの?」 初めて会う人だ。優しい目をしていて、とても紳士的な人。涼が英士に呼ばれていたことを伝えると中に通された。そこには英士、香、そしてもう一人人がいた。 「涼!!来てくれたんだねvV」 英士が嬉しそうに自分の近くに招いた。だが香の顔はいつにもまして険しく、違うところを睨んでいた。 「なぜ1人で来ない?」 「いーじゃないッスか。俺ここ入ってみたかったんだよねー」 「まぁお前の頭じゃ生徒会なんて絶対無理だからな」 「なっ!?うっせー海のバーカ」 「陸に言われたくないな」 「止めろよお前ら…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |