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『んー…うん。あ、それよりもね、サンタさん来てくれたのーっ』
「「サンタさん?」」
『うん!みんなのとこにはきた?』
竜「あー…あぁ来たぜ」
海「欲しいもんもらったしな」
本当はもらっているはずがないが、涼の夢を壊さないためにもこういった。そして涼に分からないよう目だけで会話する。
竜(誰だよサンタ)
海(俺は違う)
京(俺も)
竜(ってことは…)
陸(はいはい俺でーす!!)
海「…涼、ちょーっと待っててくれな」
『?……うん』
みんなは涼を残して部屋を出た。発覚した今年のサンタ。それが陸というのがみんな気に入らないのだ。
「おい、何でだよ」
「あーこの前さ、準備しただろ?そんときにちょっくら拝見したわけ」
「「はぁ?」」
陸がいうにはパーティーの準備のときに涼の部屋に忍び込んだというのだ。枕の横には丁寧に書かれた手紙があり、それをすくねてきた。
ただ、部屋には鍵がかかっていたので開けるのに時間がかかってしまったのだ。そのためあの日は帰ってくるのが遅かったという訳である。
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