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「おはよう涼」
『おはよ!ね、見てみて。サンタさんが来てくれたのっ』
「は…?サンタ?」
『うん!僕のお手紙読んでくれてたんだ』
「…よかったな」
サンタなんて…そう思った京一は、一体誰が用意したのだろうと思った。でも考える前に他の人たちも涼の部屋へとやって来る。なんと理事長も一緒だ。
「涼ちゃーん、メリークリスマース!!」
『わぁおじちゃん!メリークリスマスッ』
「んー可愛い!そんな可愛い涼ちゃんにプレゼントだ」
『ありがとぉー』
誰よりも先に中に入ってきて涼にプレゼントを差し出した。それは可愛らしいポンポンのついた帽子で、他にも家族から預かったプレゼントもあった。
「おじちゃんには?おじちゃんには?」
『へっ…あ、ごめんなさい…ない』
「……ガーン!!」
ショックを受けてしまった理事長にさらなる悲劇が。電話がかかってきて、出て行かなければならなくなったのだ。最後に一回抱きしめて理事長は出て行った。
『おじちゃん…クリスマスなのに可哀想…』
竜「まぁ…仕事だからしょうがないんじゃん?」
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