20 「シルバー…ストラップ?」 『うん!この銀板のとこにね、何か彫れるの』 「じゃあ俺と涼の名前でもいいよな?」 『え…海くんがいいなら』 「ありがとうな」 2人で甘い空気を醸し出しながら笑っていた。涼のものを受け取ることの出来なかった他の人は、恨めしそうにみていた。 そして涼は海から目を離し、自分がもらったプレゼントへと目を移した。ガサガサと音を立てながら出てきたそれは、ひまわりのペンダントだった。 『わぁ…可愛いっ!』 「ああ、俺からだな」 『え、香先輩ですか?わーありがとうございますっ』 「いや、喜んでもらえて何よりだ」 大きすぎず小さすぎず、丁度手のひらに収まる位のそれは綺麗に色づいていた。触ると少し柔らかくて、ついつい顔が綻んでしまう。涼は早速つけてみることにした。 『……似合いますか?』 「ああ…似合うな。涼もひまわりのように可愛いから」 『っ…へへ///』 涼が顔を赤くしながら照れた所でみんなが間に入ってきた。みんな悔しがってはいたが、自分にあういいものをもらったと満足していた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |