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「や、なんかいらないもんとかって1カ所にまとめるだろ?だからつい…」
「京一、涼の顔見てみろ」
「え……り、涼!?」
竜也に言われて涼の顔を覗き込んでみると、今にも泣きそうな、ショックを受けたような顔をしていた。訳のわからない京一は慌て始める。
『いっ、いらないの…?飾り付け、嫌だったの?』
「あ…あーいや、そういうわけじゃないんだ」
「京一、ダメだ。ご愁傷様ってことで向こうで待ってろよ」
いくら違うといっても涼には嘘にしか聞こえなくて、英士同様追い出されてしまった。トボトボとソファーへ向かうと香と英士と目があい、笑われたのは言うまでもない。
大「そろそろいいかな?」
竜「後はてっぺんの星だけだな」
『うんっ』
海「ほら涼、つけてみろ」
『えっ、いいの?わーいっ!!…………でも届かない…』
ツリーは涼の背の高さをゆうに越えていて全然届かない。何か踏み台とも思ったのだが、生憎重たいソファーしかないので動かすことができない。そうやって悩んでいると涼の目にある人が止まった。
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