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『…でも英士先輩たちが御一緒なのは珍しいですよね』

「本当に。チョー邪魔なんすけど!」

「うるさいバカだね。…涼はいやだった?」

『いいえ、なんか人がいっぱいで楽しいですっ』

「ならよかった。それより涼、今まで久といたのか?」

ちゃっかりと涼の前を陣取っている香が聞いてきた。…あの久が送り迎してくれたのか、と。

『はいっ!バイクがビューンって凄かったです』

「バイクか…久さんのことだからいいの乗ってるんだろうなー」

「え、竜也も乗るのか?」

「はは、まだ免許持ってないし。でも乗りたいな」

『じゃあそのときは僕も乗せてねっ』

「もちろん」

ニコニコと竜也と約束を交わす涼は凄く楽しそうで、その機嫌はご飯が運ばれてきてさらに上がった。

涼はクリームシチューを頼んでいた。他にも食べたいものがあったのだが、悩みに悩んで決めた一品。だが他の人のものをみると、オムライス、ドリア、パスタなど先ほど悩んでいたものを頼んでいたのだ。

それはもちろん涼に食べさせてあげるつもりで頼んだので、各々がスプーンやら何やらを涼に向けて食べさせ始めた。

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あきゅろす。
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