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一言一言ゆっくりと、でも大きな声で演説を終えた。聞いている間は静かだった生徒も、それが終わるとワーワー言い出す。その後再び出てきた大地もうるさそうに顔をしかめながら演説を終えた。

これで全員終わった。残るは投票だ。みんな体育館から出て行くときに票を入れていく。その結果が分かるのは明日。今日はとりあえずみんな各部屋に戻った。






『あ、おはよ陸ちん』

「おー涼、京一。うぃーっす」

次の日、朝食をとりに京一と食堂へ向かうと誰よりも早く陸が来ていた。…これは物凄く珍しいことだ。いつも寝坊してばかりの陸が一番にいるのだから。

「珍しく早いな」

「珍しいは余計!…ま、でも今日は頑張ったんだぜ?朝から走り込み」

『え、走ってきたの?陸ちんすごーいっ』

何が凄いのか涼は騒ぎ出した。陸もただランニングしてきただけなのに得意げな気分になる。それにここ数日まともに話してなかったので、楽しくてしょうがないのだ。

そんな所へ海と竜也もやってきた。2人ともやはり陸がいることに驚いたようだが、あえて突っ込まなかった。

そのままみんなで朝食をとり、学園へと向かう。いよいよ選挙の結果を知るときがきたのだ。

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