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ステージの上で堂々と言い合いをする2人。周りはどこか楽しそうに2人を見ていて、何人かが涼を責めていた。それでも止まる気のない英士と香を大地が止めに入る。

それでようやく収まり、演説をすることになった。一人一人自己アピールを忘れずにやっていき、京一の番がきた。推薦者はもちろん大地だ。

「黒田京一です。自分の力を全校の役にたてるよう、精一杯頑張ろうと思います。ぜひ一票よろしくお願いします」

これだけのありきたりな演説だったが歓声があがった。その後の大地の推薦演説も、うるさいものだった。

そして一番最後は涼だ。どこか緊張している様子で、動きがぎこちない。こちらの推薦者も大地だ。

「大丈夫だよ。ゆっくりやってごらん」

『…はい。…浅見、涼です。えっと…推薦されて立候補しました。今まで生徒会のお仕事を見て来て、大変だなぁと思ってました。それが今、もしかしたら僕が引き継ぐのかもしれません。

もしそうなったら、えっと…少しでも英士先輩や大地先輩の仕事が軽くなるように、頑張りたいと思います。よろしくお願いします!』

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あきゅろす。
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