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京一が見てろというから涼はその成り行きを怯えながらみていた。まず中心にたって反論したのが香だ。
「俺たちがいいといったらそれでいい。口出しは許さない」
「それでもっ…こんなにたくさんの人に迷惑かけて…」
「涼は人助けをして遅れただけだ。その涼が受ける権利がないというなら…そうなるよう仕組んだ奴こそ受ける権利はない」
「っ…」
みんなもう何もいえない。仕組んだのはその中の一人なのだがもちろん自首するわけもなく、結局涼もちゃんと演説をすることになった。
『香先輩、ありがとうございます』
「ああ、気にするな」
涼の頭をポンポンと叩いてその場を離れようとした香だが…、
「は?え、今香っていった!?」
英士が涼の言葉にいち早く反応した。今までは会長さんと呼んでいたのにいきなりの変化。みんなも驚いている。…だが涼は何のことか分かっていないようだ。
「つい最近だが呼んでくれるようになったんだ」
「うわー追いつかれたって感じ」
「悔しいか?」
「別に。名前位じゃまだ僕を追い抜かせないしー」
「…何をした」
「えー」
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