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つまり、もう学園の外へ出ているのかもしれないのだ。
海は心配になって涼に電話をかけてみる。…だがこんなときに限って携帯は自室だ。全く出ない。それが出れない状態だと勘違いした海は、再び体育館に戻った。
英「ねぇ、どうして涼がいないの」
京「それは、その…」
体育館のステージ脇では英士が涼のいないことについて京一を問いつめていた。今ここで本当のことを言っていいものかと京一がどもっていると、海がそこへやってくる。
大「あれ、海くんどうしたの?」
「そ、れが…涼が消えました。電話にも出ません」
「なっ…何で目離したの!?あんなことがあった後だし選挙中が一番危ないのに!」
「すみません高岡先輩。俺が甘く考えすぎて…」
「ほんっとに。甘すぎる」
「そ、それより浅見君探さな…」
「ああ、そうだな。選挙は中止だ」
どんな大切な行事でも涼が一番。刺客を放った人はそこまで分かっていなかったようだ。早速香は演説を中断し、しばらく待つようにいった。
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