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京一は音楽を聞きながら1人部屋の隅でやっているし、竜也はたまーに問題を解く感じで暇をしている。海と涼はとりあえず陸と同じ机でやっているが、やはり自分の勉強に忙しいのか何も喋らない。

生徒会メンバーにいたっては各自の仕事があるし、何よりも学年が違うのだから一緒にはやっていない。…つまり、そこにいるだけでいつもとなんら変わりはないのだ。


「ゔー…分かんねー…」

陸がぽそりと呟いた。今まで静かだった分その声は大きく聞こえ、みんなが陸を見てまた自分のものに目を戻す。

『…どうしたの?』

涼だけが小声で何が分からないのか聞いてきた。その優しさに陸は感激しながらも疑問を伝える。…そのときに海が鼻で笑ったのは…気のせいだろう。

『これはね、こーして…それでこう』

「おお…サンキューな!めちゃ分かりやすかったぜ」

『へへっ。頑張ろうね』

「おう」

涼の分かりやすい解説により陸は理解したのか、親指をたててにっと笑った。

それからしばらくして香が一休みをしようと言い出した。

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あきゅろす。
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