テスト勉強
─最近、よく参考書を手にしている人をよく見かける。授業も寝ている人が少なく、図書館も人が増えた。
『…何かあるの?』
「あー…テストが近いから、か?」
季節はずれのテスト。学期末にやるようなものだが、なぜか11月の頭に行われるのだ。そのためみんなが必死に勉強していると考えた。
─でも実際はそんな甘い理由じゃなかった。
「え、涼と海知らねーの!?生徒会選挙だよ、せ・ん・きょ。そのために学力を調べるテストがあって、それで上位をとれば入選確実だからなー」
陸が自慢げに話してきた。久々の情報屋としての活躍だからね。
何でもテスト後にすぐ生徒会選挙があるそうだ。まぁ選挙といっても学力上位の人が現役役員の使命でなるのだが。それでも一応選挙活動もする。
─だから、なんとしてもテストで上位をとっておきたいのだ。
『でも…なんでそんなにみんな生徒会に入りたいのかな?』
陸「そりゃあ生徒会なら授業免除とか色々いいことあるからな」
竜「久さんの在学が許されてるのもそのせいだし」
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