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開け放った扉からこちらを覗く人、英士。息を切らしてみずきを睨みつけている。その後から続々と現れる人々。みずきは顔を真っ青にして尻餅をついてしまった。

「今回のこと、君が仕掛けたんだね…?」

「あの、僕はっ…ただ」

「ただ、何?」

「僕は英士様を愛してるんですっ!それなのにっ」

それなのに相手にしてくれないと泣き出してしまった。それでも英士は睨み続け、言葉も続ける。

「だから何?そりゃあ嬉しいよ、好きになってくれることは。でもだからって涼をこんな目にあわせるのは…違うよね」

「っ…じ、邪魔だったんだもん!この子がいると英士様はこちらを見てくれない…って思って…」

「はぁー…だからってそれで僕が君を相手にすると思ったわけ?」

「っ……」

何も言えない。本当は知っているから…こんなことしたって英士が悲しむだけということを。それでもやはり何かしないと心が落ち着かないのだ。

ただ一言ごめんなさいと謝るみずきをそこに残し、涼たちは生徒会用の寮部屋へ向かった。

─のちに、みずきには一週間の謹慎が言いつけられたとか。

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あきゅろす。
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