[携帯モード] [URL送信]

「それにしても…陸はよくあんな事知ってたな」

「まぁね♪他にもいろんな事知ってるよ?あっち系の事とか」

「いや、いい」

「んだよケチぃー」


竜也はそんな2人の様子を何も言わず見ていたが、涼は違った。先程からずっと黙り込み、考えごとをしている。多分、食堂について目の前にいる人物にさえ気付いていないだろう。

うーん、と必死に頭を捻らせていると突然目の前が真っ暗になった。


『んわぁ!?』
「可愛いーvV」


二つの声が同時にあがった。誰かが涼のことを抱きしめたらしい。それに気付いた涼は逆に抱きしめ返した。


『分かったよ陸ちん!!抱きたいってこういうことだったんだね!!』

「「「へ?」」」


どうやら涼はずっと"抱きたい"の意味を考えていたらしい。謎がとけてスッキリ、という顔をし、目の前の人を離した。


『あれ?だれ?』


その目の前の人をみて一言。逆に抱き締められて呆然としていた子は、慌てて近くにいた人のところへ走っていき叫んだ。


「みっ、みぃには良だけなんだから!!」

[*前へ][次へ#]

28/41ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!