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そしてそこへ他の人たちが駆けつける。涼が消えたかとに気づいた彼らはずっと探していたのだ。

中の様子をみて、英士が体を震わせながら涼を抱きしめる。海も陸も他のみんなも涼に駆け寄る中、京一だけが近くでまだ殴り続けている竜也に近寄った。

「おい、竜也…」

「はははっ、…お、京一じゃん。見てみろよ。こいつ血ぃチョー流してんの」

竜也が嬉しそうに血を見せてくる。みんなは目をそらすが京一はしっかりと見据えたまま動かない。

「だから、何だ?」

「っ…こいつ、生きてる証拠だぜ!?なぁ、京一もそう思うだろ…」

「思わない。そんなにボコボコにして…生きてんのか分かんねーじゃん」

ピクリとも動かない男。まだ息はあるが早く治療しないとヤバいかもしれない。だが竜也は京一に否定され、標的を京一に変えてきた。

「京一も…一緒に血ぃ流そうぜっ!」

「嫌だ…」

殴りかかってくる竜也。京一はみんなの方にいかないよう逆方向によけ、ただ竜也をみる。何度も何度もかかってくる竜也をふらりと避けるだけ。

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あきゅろす。
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