[携帯モード] [URL送信]

辺りがまた騒がしくなった。どうやら京一が来たらしい。人混みから物凄くうるさそうな顔をして、京一はこちらへやって来る。

「よっ、お前も人気だな」

「うるさいな…俺は涼だけで十分だ」

『京ちゃん、京ちゃんも人気だねっ』

「ぇ…あー…ありがとう」

『へへっ』

竜也の真似をしたのか、涼が楽しそうに笑った。それにつられてみんなも笑うと食堂中がざわめく。ビックリして涼が固まってしまえば、気に病む男と睨みをきかせる男、様々だ。

「あれ?そういや陸は…」

「ああ、今日は来ないだろうな」

「へ?何で?」

「難波先生のとこだ」

「「ああ…」」

海がそういえば納得する2人。その様子をみていた涼が、なんで先生のとこだと帰ってこないのか聞いてきた。

「えーっと…仲がいいから?」

「そんな感じだろうな」

「あいつはあいつで楽しんでんだ。俺たちは夕食にしよう」

『…うん…』

それで納得したのかは分からないが、みんなは料理を注文した。今度混ぜてもらおうと言っていた涼の気をそらすのに、苦労した。

[*前へ][次へ#]

8/41ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!