[携帯モード] [URL送信]
夕食
あんな状態の陸が服を脱いだだけで終わるはずがない。だからこそこの部屋から追い出したのだ。だがそんなことをしらない涼は海のことを責めだした。それにはさすがに参ってしまう。






『…あ、海くん。そろそろ下にいこ?』

「え、もうそんな時間か?」

涼に言われて外をみればもう真っ暗。いつの間に点けたのか分からない電気のせいで気付かなかったようだ。2人は部屋からでて食堂へ向かった。



食堂へ入るとまたしても声が湧き上がった。一つ違うのが、その対象が生徒会だけでなく彼らにも向けられるようになったということ。

「うっわ姫だ。ラッキー」
「今日のおかずは決まりだな」
「どんな服でも似合うよなー」

姫というのはもちろん涼のことだ。学園祭以来こう呼ばれるようになった。

「キャーッ海様よっ!」
「かっこいいー…」
「抱いて下さーいっ」

続いて海。影ではキングとも呼ばれているらしいが、英士が実質のキングなため表ではあまり聞かない名だ。だが英士はどちらかというとクイーンに近いので、それもありなのかもしれない。

[*前へ][次へ#]

6/41ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!