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なんて目を潤ませながら上目使いで訴えてきた。あまりの可愛さにみんながフリーズしてしまう。


「…くっ…友達だと思っていたのは俺たちだけなのか?」


涼の攻撃に一番早く回復した海がこういった。"もう友達だろ?"と。

その言葉に満足した涼はまた3人に向かってニコッと笑いかけ、さらなるダメージを追加したのは言うまでもない。


体育館につき、かったるい始業式が始まった。理事長の話に校歌。そして会長の挨拶。

生徒会長がステージに上がったとき、凄まじい歓声があがった。


「ギャー!!香様ぁ」
「かっこいー」
「今日は抱いてくれますかぁ?」


など何ともはしたない言葉が飛び交うそこ。先生達が必死に静めようとするが全く言うことを聞かない。


『たっ…たっちゃん、凄いね』

「ああ…耳塞いどけ」


あまりの声の凄さに涼が耳を塞いでいると、


「黙れ。俺の話を邪魔するとはいい度胸だな」


この一言で一斉に静かになった。


「あー…生徒会長の今中香だ。また桜が咲き乱れ──…」


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