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体育館につくまでの間、涼は色んな人と挨拶をした。残念ながらその中には京一はいなく、やたらベタベタ触ってくる人やとても可愛い子など様々な人がいた。
その中で涼はなんと3人の友達が出来た。真っ赤な髪の人と双子だ。
「うっわー!!君可愛いー!!ね、名前は?」
「落ち着け陸。ビックリしてるだろ」
双子の1人が興奮したように話かけてきて、もう1人が陸と呼んだ人をなだめた。
「でもまじ可愛いな。俺、田中竜也。よろしくな?」
赤い髪の男は竜也と名乗り、手を差しだしてきた。
『僕、浅見涼。よろしくー!!』
涼は差し出された手を握りながら笑顔で応えた。その笑みに3人も周りの人も顔を真っ赤になる。
「ヤバい!!チョー可愛いvV俺、風立陸。仲良くしてなー」
陸と名乗った人は涼をギューッと人形を抱くように抱き締めた。
「俺は風立海、双子の"兄"だ」
海と名乗った人はなぜか"兄"という所を強調する。
「もーっ、お兄ちゃんったらそんなに一緒に見られるの嫌なのぉ?」
「当たり前だ。こんなおちゃらけた奴と一緒だなんて…」
ハァ…と溜め息をつきながら軽く悪態をつく。そんな様子をみていた涼は何だか2人が可愛くみえて、フフッと笑ってしまった。
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