2 「俺たちはパーティーへ出かける。おとなしく待ってろ」 「さっさと仕事終わらせとけよな」 「ぃ…いってらっしゃいませ」 この日、街ではお姫様の結婚相手を見つけようというパーティーが開かれていた。とても可愛らしいお姫様はみんなの人気者。 久と香もそのお姫様を狙っていたため、とても気合いが入っているようです。しかし今日も元太は居残り…。 「ああ…僕はこないに一生懸命やっとるんに…」 ─(手を動かしながらため息をつく) 「なぜ僕はこの家に生まれたんやろう…」 元太は自分の人生を嘆きました。それでも仕事が減るわけではなく、元太は再びため息をついた。 …そのときボワーンという音と、白い煙と共に人が現れました! ─(魔女の格好をした英士現る) 「うわぁ!え、ど、どなたはんやろか!?」 「魔女。…ま、そんなことは気にしないでさ」 「えっ」 「それより元、パーティー行きたい?」 「いや…そないに…」 「行きたいよね?」 「はいぃ!…せやかて僕…」 半ば強引にパーティーに行きたいと認められた元太。しかしこんなみすぼらしい格好でいいのかと不安がっています。 [*前へ][次へ#] [戻る] |