19 それは英士だけでなく生徒会メンバー全員がそうである。ほかにも何人かの人がそういう現象にみまわれ、勝負はどんどんついていく。 そして時間終了の笛がなった。校庭には20組ほどのやぐらが残っている。勝負は手に持っているたすきの数をクラスごとに足して決まる。 結果…英士のクラスがずば抜けて優勝となった。 「これで全部終了!途中いろいろあったけど楽しめたー?」 「「楽しめたー!!」」 「結果は閉祭式で発表します!これにて体育祭終了ー」 ─こうして学園祭二日目が終了した。残すところあと1日。みんなはまだテンションがおさまらず、うるさい夜があけた。 3日目の午前はなんと生徒会による特別公演ショー!このためもあって生徒会はクラスに参加できないのだ。 去年はファッションショーだったらしいが今年は何なのだろう。楽しみにしながら涼たちは一番前の席を陣取った。 「はーい、たくさん集まってんねー。今年は演劇!しかも久さんも参加してるよ」 「「うわぁー!!」」 ステージの端にたつ司会は楽しみにしててね、といってまた中へ入っていった。 『演劇だって!何やるんだろうねっ』 「な。もー…あの人たちが演劇ってだけで笑えるぜ!」 「うるさい。少し静かにしてろ」 まだ何も始まってないのに大声で笑い始めた陸。それを海が叱ると同時に、生徒会による劇が始まった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |