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『あのっ、浅見涼です。担任の先生は…どなたですか?』

「あぁ、君が噂の編入生ね。俺が担任の難波。よろしく」

『よろしくお願いします』


難波は優しい目をしていた。いい先生そうだとホッとしていると京一が、


「俺、先にクラスに行ってるから」


そう言って先に出ていった。


「そろそろ始業式も始まるから俺たちも行こうか」

『はい!あ、あの…クラスって何組ですか?』


涼は肝心な事を聞く。名前を言われただけでクラスを教えて貰ってないのだ。難波はすまなかったとでも言うように「2組だ」とだけ伝えた。


それからクラスにつくまで、2人は色々な話をした。何の教科を教えているとか、何が好きだとか他愛もない話を。おかげで涼は緊張しなくてすんだ。

クラスの前に来ると難波は中にいる生徒に向かって廊下に出るように指示をする。


「じゃー体育館行くぞー」


みんなは2列に並ぶ、なんてことはせずにガヤガヤと体育館へ向かっていった。

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あきゅろす。
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