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そして3回目の試合だ。再び縄の横につき、引き合いが始まった。

『っ…やぁー!』

相手は強い。2組はあっという間に引きずられていき、涼の足が線を越そうとしていた。だがそのことに気づいたクラスメートたちは、再び全力を出して引き戻す。

その繰り返しがほんの数分続いた。

─パン!

『ぁ…』

負けた。やはり相手の力には勝てず、涼の足は線を越してしまったのだ。とても悔しそうにしている。

「大丈夫だ。次の騎馬戦で巻き返す」

『海くん……。うん、頑張ってね!』

「ああ」

海が慰め、残りの試合をのんびり見ることにした。試合はどんどん流れ、いよいよ決勝戦。どのクラスが残っているかとみれば、先ほど涼たちのクラスに勝った所と久のいるクラスだった。

珍しく久が出ているかと思えば、ただ先頭に立っているだけ。適当に綱を持ってめんどくさそうにしている。そんなもんでいいのかと思うが、これだけで十分効果てきめんなのだ。

あいてのクラスは怯んでしまい、あっという間にかたはついた。そしてそのまま騎馬戦に移ろう…と言うときだ。学園の校門の辺りが騒がしくなった。

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あきゅろす。
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