始業式
次の日、涼は普段より早く目覚めた。
(今日から新しい学校だぁ!!友達100人目指して頑張るぞっ)
腕を大きく伸ばし、真新しい制服に身を包む。鏡の前で自分の姿を見ているとピンポーン、とチャイムがなった。
『はーい、あ、おはよう京ちゃんvV』
「おはよう」
戸を開けると京一が立っていた。今日の朝は京一が涼の部屋で作ると約束していたのだ。
「朝だし…パンでいいよな?」
『うん!僕パンだーい好きvV』
了承を得た京一は早速料理に取りかかった。と言ってもパンを焼いてサラダを用意するだけなのだが。待ち遠しそうにしている涼の目の前にお皿をおいて完了だ。
『んーっ、いいにおーい!いただきまっす』
パンの香ばしい匂いをかぎながら口に頬張る。至福のひとときだ。こんな穏やかな時間がずっと続けばいいのに、なんて京一は密かに思っていた。
「『失礼します』」
涼と京一はまず職員室にきていた。まだ自分のクラスを知らない涼のために。
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