[携帯モード] [URL送信]
始業式
次の日、涼は普段より早く目覚めた。


(今日から新しい学校だぁ!!友達100人目指して頑張るぞっ)


腕を大きく伸ばし、真新しい制服に身を包む。鏡の前で自分の姿を見ているとピンポーン、とチャイムがなった。


『はーい、あ、おはよう京ちゃんvV』

「おはよう」


戸を開けると京一が立っていた。今日の朝は京一が涼の部屋で作ると約束していたのだ。


「朝だし…パンでいいよな?」

『うん!僕パンだーい好きvV』


了承を得た京一は早速料理に取りかかった。と言ってもパンを焼いてサラダを用意するだけなのだが。待ち遠しそうにしている涼の目の前にお皿をおいて完了だ。


『んーっ、いいにおーい!いただきまっす』


パンの香ばしい匂いをかぎながら口に頬張る。至福のひとときだ。こんな穏やかな時間がずっと続けばいいのに、なんて京一は密かに思っていた。


「『失礼します』」


涼と京一はまず職員室にきていた。まだ自分のクラスを知らない涼のために。

[*前へ][次へ#]

21/41ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!