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だけど人が食べているものほど美味しそうに見えるもの。京一が食べていると涼がじーっと見て来た。

「どした?」

『ぅ、あ、何でもないっ』

「?」

何だろうと思って最後の一切れを食べようとすると…、

『うぅ…』

と涼が小さく唸った。それでやっと気づいた京一は串からお肉を外し、涼の口元へ近づけた。

「ほれ、あーん」

『いいのっ?』

「当たり前だろ」

『わーいっ!あー…んっvV』

パクッと可愛らしい音をたてて京一の指から食べる姿は、子犬を見ているようでとても可愛い。しかも指が汚れたね、といってペロペロ舐めてくるのだ。…その姿がどうしても指フェ…を思い出してしまう。

「っ…りょ、う」

『んぇっ?あ゙!!もっとベタベタになっちゃった!』

涼の唾液でベタベタになった指。それを今度は浴衣で拭こうとしたので京一はそれを止めさせ、自分のハンカチで手を拭いた。

『ハンカチ持ってたんだね』

「あ、まぁ」

『…余計なこと、しちゃったね』

「そんなことねぇよ。ありがとう」

『…うん!』

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あきゅろす。
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