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「うっはーこの子可愛い。な、肩もみとかしてくれんだろ?」

『はいっ!この椅子に座って下さい』

「うわー俺我慢できっかな…って…」

涼が進めた椅子へ座ろうとしたお客さん。しかしそれよりも早く英士がその椅子に座っていた。

『あれ?英士先輩』

「来ちゃった。僕、涼に癒やしてもらいたいんだけど…いいよね?」

「は、はいぃっ!!」

男に向けた"いいよね"は退学とか停学とか色んな意味を含んでいた。その人はそれに怯え、去っていってしまった。

「さっ、ここ座って?」

『んぇ?あ、でも…』

「いいからっ」

涼の腕をグイッと引っ張り座らせたそこは英士の膝の上。すっぽりと腕の中へ収められてしまった。

「あ゙ー俺の涼が!!」

「うるさいなぁ。お休み処でしょ?ここ」

陸たちが慌てて近寄って涼を奪い返そうとする。…が、英士にあんなことを言われてしまえば何も言えなくなる。仕方なく何も手を出さないようにと、そばに座った。

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