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僕に任せてよーと張り切る涼に、海はしめたと思った。涼の前に回り込み、素早く唇を奪う。

『んン!?っ……はっ』

すぐに離れていった海を涼は不思議そうな目でみる。幸いそこには誰もいなかったので、その可愛い姿を人に見せることはなかった。

「助けてくれるんだろ?…俺、恋に溺れそうだったから」

『鯉…?なんか…怖いねそれは』

鯉が一気に押し寄せてくるものを想像したのだろう。海が助かってよかったなどと天然ぶりを発揮して、自分のクラスへ戻っていった。


『りっくちーん、たっちゃーん。交代するよー?』

なぜか自分たちが癒されている2人をよそに、涼と海は楽しそうに椅子に座った。それが何となく気に入らない陸はずっとここにいると言い出すしまつ。

「せっかくなんだから他見てこいよ(邪魔)」

「いや、俺も手伝いたいんだ(2人きりにさせるか)」

涼といたいが為に2人で口論を始めてしまう。だがその口論は無駄なもので、涼は次々とくるお客さんの相手をするため、立ち去ってしまった。

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