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お祭りテンションの2人。早速見て回ろうと意気込んでいたのだが…、

「陸さーん。俺たちは当番ですよー?」

陸と竜也はこれからクラスの方に残らなければいけないのだ。あまりのショックに石化してしまった陸を竜也が連れ去っていった。

『あー…陸ちん可哀想だね』

「でも後で回る時間はあるからな」

涼とは別になりそうだが。そんなことは関係ないと海は涼の手を引き、校内を見て回ることにした。

浴衣姿の2人はとても目を惹き、完全にカップルと間違われている。海はそれに優越感を覚え、さらに涼と密着する。

『んあっ!森の美術館だって。面白そうっ』

「入ってみるか?」

『うん!』

緑がいっぱい使われているクラス。中へ入ってみると本当に教室なのかと疑いたくなるような光景だった。

『わぁー…あ、海くん!』

「ん?」

『鹿さんがいるっ!!』

涼の指差した先にはこちらを見ている鹿が…。本当に驚いて近寄ってみると、なんと作り物だった。

近くで見なければ分からないほど高性に作られたもの。周りは鹿だけでなくタヌキやウサギなど様々な動物がいて、2人は感心する。しかも木まで作り物だ。

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