[携帯モード] [URL送信]

学園祭は一般公開も行われている。警備員を巡回させ、一般の人に手を出したら即退学という条件つきで呼び込むのだ。そのお客さんの大体は家族で、涼は陸のうちは誰がくるのかときいた。

「家はー…来ないね多分。仕事忙しいっつってたしな」

『そっかぁ。僕もなんだ』

電話先で行きたいと叫んでいたパパ。だが仕事があり来れないとのことだ。それはママも十夜も同じで大和も来れない。会いたかったなーと残念がる涼とは逆に竜也は嫌そうな顔をした。

「家は来る…」

『いーなーっ』

「そうでもない」

義理の母。嫌いではない。養子の自分をよく面倒見てくれるいい人なのだが、いい人すぎてどうしていいか分からないのだ。だから出来れば関わりたくない、と。

押し黙ってしまった竜也に気を使って、みんなは他の話を始めた。












.

[*前へ][次へ#]

17/90ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!