2
『も…止めて下さいっ!な…でこんな、こと』
「あ゙あ?…ってこいつ…」
「浅見…涼!!」
でかい男たちはイヤらしい目つきで、小さい男たちは怒りの目つきで涼をみる。
「エビで鯛を釣るってこういうのなのかもね。そいつもやっちゃってよ」
「うっひょ〜♪ラッキー」
涼を好きにしていいと知った男たちはターゲットを涼に変え、みんなで囲んだ。後ろにいた1人が涼を押さえつけ、他の人で服を脱がそうと手を伸ばす。
『っや…離し、てっ!』
「っ…浅見君は関係ないやん!手、ださんとい…ぐあっ」
─ガシャーン…
『斉藤先輩!!』
慌てて涼を助けにいった元太。しかし簡単に殴り倒されてしまう。あまりの勢いによってメガネは飛ばされ、ほぼ何も見えなくなった元太はそこから動けなくなってしまう。
『やだぁぁ…っ、うぇっ…ごめ、なさぁ…』
──────────
"口答えすんな"
"ゔぅ…ごめ、なさ…一兄ちゃっ"
"気安く呼ぶな"
──────────
目の前で人を殴る所を見てしまった涼。あの時のことを思い出して泣きじゃくってしまう。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!