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隠れ美形
…そして行き着いた先はクラスから少し離れた所にある空き部屋。嫌がる元太を押し込んだ姿を見て、涼は『あ』と声を漏らす。

「あんた生意気なんだよ」

「最近皆様に近づきすぎじゃない?」

「そないなことは…」

「あんたみたいのはお情けで一緒にいさしてもらってんの!」

涼と仲良くなったことにより、元太もみんなと一緒にいる時間が増えた。決して涼や元太のせいではないのだが、親衛隊はそれが気に入らないのだ。涼…はいつも誰かが引っ付いているので先に元太を締め上げようと言うわけだ。

元太はひたすら謝るが彼らがそれを許すはずがない。どこからともなく体の大きい男たちがやって来て、元太を殴り始めた。

「ぐぁっ…ゔっ…!!」

「もう学校に来れなくなる位やっちゃってよ」

「いーぜぇ…ストレス溜まってたんだよ、な!」

「っあ゙あ゙!!ゴホッ、ゲハッ…ゔあっ…」

次々と殴られ血を流す元太をみた涼は、何も考えずにそこの扉を開けた。一目散に元太のもとへ走り、庇うようにたつ。

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