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カードキーをかざすと目の前にメニューが飛び出してきた。そこには数え切れないほどの様々な料理の数々。食べ飽きることは無いだろうし、むしろお金のほうが心配になるほどだ。


『凄いですね!!迷っちゃうなぁ…♪』

「食べたいもん全部頼んどけば?」

『うーん…』


涼はもう目の前のメニューに釘付けだ。京一の声なんて全く届いていない。やれやれ、と京一も何を食べようか決めるためメニューに目を落とすと、


『京ちゃん!京ちゃんのオススメはなぁに?』

「ん?あぁ…全部食ったことないから何とも言えないけど…このたらこスパはおいしいと思うぜ?」


まだほとんど食べたことない中で京一は一番気に入っているたらこスパゲティを勧めた。だけど…、


『そっか…じゃあ僕オムライス!!』

「え?」

『京ちゃんは?』

「あ、じゃあ…サンドイッチ」

『楽しみだねvV早く来ないかなぁー』


なんて上機嫌な様子で笑うもんだから京一も周りも顔が真っ赤だ。まだどこからか"抱きたい"なんて声が聞こえる。京一もトリップしてなければ今頃大騒ぎになっていただろう。

そしてしばらくすると食事が運ばれてきた。可愛らしくケチャップの付いたとろふわオムライスと、野菜ぎっしりのサンドイッチだ。


『にゃーっ、おいしそー!!』


涼はオムライスが目の前に置かれると歓喜の声をあげた。スプーンを手に取り一口食べまた、


『おーいしぃvV』


と声をあげた。その様子をみていた京一は微笑みながらサンドイッチに手を伸ばす。

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