3
南は嫌そうな顔をしているが、せっかく涼が提案してくれたものだからと海と竜也はその話に乗る。そして周りも聞き耳をたてていたのか、その方向で話は進んでいく。
「……ったく。あー誰か何かねぇのー?」
「は?もう決まってるぞ」
「そうそう。2人でいちゃついてる間に決まったし」
「え゙ー!?つかいちゃついてねー!!」
「俺だって嫌だ」
「俺のが嫌だよ!」
せっかく陸が戻ってきたと思ったらまた同じことの繰り返しになってしまった。埒があかず、他の人が変わりに進めていく。リラックスをしてもらうために色んな案をだし、ようやく決めることができた。
「セラピールームお休み処?」
その日の放課後、涼たちはまた生徒会室に来ていた。英士が今読んでいるのは涼のクラスの展示案。学園祭実行委員に渡ったものは最終的に生徒会にやってくるのだ。
『はいっ、お休み処です』
「へー…浴衣きてうちわを振る。希望されたら肩もみ。芝か畳を敷く。森林の匂い………癒されそうだね」
「それは涼も肩もみをするのか?」
『あ、はい』
「じゃあ絶対に行かなきゃね。楽しみにしてるね」
『お待ちしてますっ』
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!