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「それからこいつに変な事言うな、触るな、みるな!」


こいつ、とは勿論涼のこと。こういったとこで何かが変わるほどまともな人達でないことは分かっているが、これは京一なりの虫除けだ。

静かになった所でもう一度この食堂の仕組みを教えようと涼を振り返ると、目を丸くして驚いた顔で京一をみていた。


「あ…大声出して悪かったな」

『ううん…男らしくてかっこよかったよ?』


ふわっと笑みを浮かべながらいう。それだけでさっきまでの不快な気分は吹っ飛び、機嫌をよくした京一は食堂の説明に戻った。


「この部屋の鍵をそれぞれの机についてるパネルにかざすんだ。そうするとメニューが出て来るからタッチして決める。後は料理が運ばれてくる。簡単だろ?」


各自の鍵は個人データが入力されていて、クレジットのような役割も果たす。だから無くさないようにしなければいけない…と説明をしていると涼はうなすきながら鍵を取り出した。


「えっ…その鍵どうしたんだよ?!」

『あのね。おじちゃ…理事長さんがこれでご飯食べなさいって』


そう、取り出したのはゴールドの鍵だ。この鍵の費用は全て学園持ちになる。生徒会メンバーでさえ自腹なのに…。


「あーそっか。まぁ取りあえずかざしてみな」

『うん!!……っうーわぁ!?』

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あきゅろす。
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