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食堂
部屋の空いた場所にはぬいぐるみ、ベッドの上にもぬいぐるみ、そこら中にぬいぐるみが置かれている。涼曰わく"ぬいぐるみ戦隊ドールジャー"はいつも自分を助けてくれるらしい。

そして片付けも終わりに近づいたとき、ぐぅ…と可愛らしい音が鳴った。


『あぅ…』

「なんだ?お腹空いたのか?」

『ぅん///』


どうやら音の原因は涼の腹の虫らしい。


「もう昼過ぎたもんな。案内がてら食堂にお昼に行くか」

『食…堂?行く!!』

「ん。じゃ手洗ったら行こうな」


2人はお昼にするために食堂へ向かった。食堂は2階にあり、校舎の学食と共同だ。


「いろんなものがあるから飽きないと思う」

『うわぁ…楽しみです!』


食堂の説明をしながらエスカレーターの前まできた。だがその途端あからさまに涼の態度が急変する。


「どうした涼。気分でも悪いのか?」

『えっ…やっ、大丈夫です!!さぁ行きましょう!!』


心配を、迷惑をかけてはいけないという気持ちからか涼の口から出るのは嘘ばかり。京一も様子がおかしいのは分かるのだが、しつこく聞くわけにも行かず、ただ涼に付いていくことしか出来ない。

涼が京一の手を引っ張り、自らエスカレーターに乗っていった。2階に着くまでの数秒間、涼はただひたすら京一の手を握り、京一は喜びと自分の不甲斐なさに嘆いていた。

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あきゅろす。
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