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涼と見知らぬ男2人という何とも言えない空気を涼が変えた。"ありがとう"。知らない人でも助けてもらったことに変わりはない。だからお礼をした。

「ん、別にいいよ。君…浅見涼君だよね?俺はこの部屋の隣の黒田京一。面倒見るよう頼まれたんだ。よろしくな」

『うん!!よろしくお願いします、京ちゃんvV』

「京…ちゃん?」

『あ…駄目?』

「いや…涼だけ特別な」

そう言って京一はフッと笑い、涼もニコッと笑った。実は涼たちが理事長室を出た頃、涼の部屋の前に京一は立っていた。


*京一side*

「まだ…来てねぇか」


今日来る人の面倒を見るように言われた。正直面倒。あまり人と関わらないようにしてる俺にとっては迷惑な話だ。適当にやればいいだろう。…そう思ってた。


─パタン


どうやら隣の奴が帰ってきたらしい。仕方ねぇ…行くか。


『──ゃっ──』


?…1人じゃないのか?なら後で出直した方がいいか。そう思っていたら、


『んやぁっ!!英士せんぱっ…』


あーどうやら同意では無いらしいな。どうしよう…なんて、気がついたら部屋の戸を開けていた。中はガランとしていて、備え付けのベッドの上にここの住人はいた。

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