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これは本当のこと。何故かは知らないが見ることが出来ないのだ。家族構成だけでなく涼の情報自体。普通は見るものではないので気にする人はいないのだが、一度調べたことのある陸にとってそれは不思議でしかない。

そのことを香に伝えると、そうか…とだけ言って去っていってしまった。なぜ聞いたのかは聞けずじまいで、陸の仕事がこれから忙しくなりそうな予感が、した。

『あれ?陸ちんどうしたの?』

端っこの方で1人悩んでいると涼が駆け寄ってきた。さすがにさっきのことは言えずとっさに、

「そう言えばもうすぐ竜也の誕生日だなーと思って」

と嘘をついた。

『そうなの!?』

「ああ。確か12日だったはず…」

お盆に入る前、京一が来る日だ。それを聞いた涼は、誕生日会をしようと言い出した。

「お、いいねぇ。じゃあさ、あいつには内緒でやってみようぜ」

『秘密で?!わぁーなんかドキドキするねっ』

「なっ」

…こうして竜也には内緒で誕生日会の計画が着々と進められていくのであった。

※以下、電話等の会話です

陸「参加者は?」

『みんなでやろっ』

海「場所は?」

英「涼のうちがいい!」

『ママに聞いてみるっ』

海「時間は?」

陸「午前準備の午後実行じゃね?」

京「それより竜也の都合はどうなんだよ」

陸「あ、空いてるって言ってた」

元「僕、ケーキ買うてくさかい」

『じゃあお昼は僕が作るー』

大「僕も手伝うよ」

英「じゃあ12日の朝、駅前に集合ね」

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