2 『んぶっ…何でー?』 「あーと、刺激がな、強すぎるんだ」 『刺激?』 「うん。…肌にな」 そうやって嘘をつくと涼はしぶしぶ納得をし、準備運動を始めた。 「ナンパされないように気をつけないとね」 英士が言った言葉にみんなが頷き、涼を守るために涼のもとへ向かった。ちなみに大地は荷物係だ。やはり泳ぐということは出来ないので、日陰で休んでいる事になった。 『ッキャー…ぶっ!!むぅ…ていっ!!』 「うおっ!?ごはっ!!……(チーン)」 「よし、双子のバカは死んだね」 「ああ、これで一人っ子になれるな」 「って殺すなー!!」 「『「あはははっ」』」 海の足がつく所で水のかけあいをする涼たち。始めはみんなでやっていたのだが、今は涼、双子、英士、京一、竜也のみ。香と元太は大地のもとで休んでいた。 大地が羨ましそうにうみを見ていると、涼が走り寄ってきた。 「どうしたの?」 『これっ、見つけたんで大地先輩にあげますっ』 そう言って渡されたのはピンク色した綺麗なさくら貝。泳げない大地を思って涼が見つけてきたのだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |