5
*陸side*
何が大変だったかって…?それは改札だな。
2人一緒に通ることは出来ないから駅員に切符を切ってもらった。んで、さぁ送ろう!となったわけだ。
…今なんで家知ってんの?とか思った?思ったよな?
なぜ知ってるかって?…それはね、俺が情報屋だからだ!住所くらいは簡単に調べられるぜ!ってことで…、
「ここが涼の家か…」
浅見って書いてあるし間違いない!
─ピンポーン
「涼ちゃーーーん!!」
うおっ!?なんだ?だれ?え、つか涼だって何で分かるんだ?
とか思ってたらドアがバンッと開いて男が出てきた。多分父親だろうな。
「え…涼ちゃん!?どうしたんだー!?」
「あの…落ち着いて下さいよ。寝てるだけッスから」
すげぇ父親だな。涼が起きちまうぜ。
「あ、そうか。いやーごめんね。連れてきてくれてありがとう"海君"」
「あ、いえ……ん?」
海、君?俺は風立…陸だよな?つーことは、ちょっとまて!!
「あのっ!もしかして海を知ってるんですか?」
「え、君が海君じゃないの…?」
「いえ、俺は風立陸。双子の弟です」
とそこまでいうと親父さん、驚いた顔で、
「双子ー!?…いや、うん。間違えて悪かったな」
って言ってきた。この親父さん…面白い!!
「いえ、よくあることッスから。んじゃ、失礼しまーす」
俺は軽く頭を下げて家へ向かった。
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