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そのことを伝えると先ほどの張り詰めた空気がなくなり、涼はまた笑顔で違う動物を触りに行った。
「…何だったんだ?」
涼の変わりよう、白とうさぎへの執着。それが何なのか聞けずに、涼の門限の時間となった。
『それじゃあまたねっ』
そう言って涼が海のもとを離れて行こうとした。その思いがけない行動に海は慌てて腕を掴み、こういった。
「またね…って送るよ」
『ん?もー大丈夫だよ!』
「それでも送ってく」
1人で帰ろうとする涼を何とかなだめ、海は涼を家まで送っていくことにした。
大通りからちょっと中へ入った住宅街。その一角に涼の家はある。
『ここが僕のうちっ』
「そうか。じゃあ俺はこれで…」
「涼っちゃーん!!」
海がさよならを言う前に家からパパが飛び出してきた。涼に抱きつき、熱い包容。そのすごさに海は固まってしまった。
(この人…陸よりすげぇ…)
「お帰り涼ちゃん!どう?今日は大丈夫だった?変な人にあわなかった……って…え、誰?」
この前同様涼を心配するパパには途中まで海が見えてなかったようだ。いきなり視界に入ってきた海に驚き、涼をさらに抱きしめる。
『パ…パ苦しっ』
「ま…まさか!?」
彼氏なのか、と聞こうとしたパパ。だがその前に海が自己紹介をしてきた。
「あの…初めまして。涼君と仲良くさせていただいてます、風立海です」
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